How can we help you?
ロータリーベーンポンプは、ポンプサイズの割に大きな流量が求められるガス採取及び真空ハンドリング用途において、多くの場合、第一に検討される選択肢となっています。
ロータリーベーンテクノロジーは低脈動と低振動を特徴としており、それによって、振動を最小限に抑えた一定の流量が可能になります。これらの装置は、このような特性から、医療、研究所向けライフサイエンス装置、救命装置、工業/環境/食品飲料市場向けに最適です。
トーマスのロータリーベーンポンプ及びコンプレッサーは、1.2L/分(0.04cfm)から198.0L/分(7.0cfm)までの無負荷時流量を提供し、連続運転時の最大真空度は930ミリバール(27.5in.Hg)、連続運転時の最大圧力は1バール(14.5psi)となります。
当社のロータリーベーン製品には、さまざまな駆動オプションが用意されています。アイアンコアレスDCモーター、コンデンサ誘導型(PSC)モーター、分相(SP)モーター、永久磁石DC (PM)モーター、ブラシレスDC (BLDC)モーターといったオプションから選択可能です。
これらのオイルレス自動潤滑システムは、トーマスが提供する5つのガステクノロジーの中で最大の流量/サイズ比と最小の脈動を実現します。 ロータリーベーンテクノロジーでは、一部のシリーズにおいて、リバーシブルなフロー方向が可能になるようにベーンの向きを設定することもできます。このような製品は、深部静脈血栓症に使用する医療用圧迫スリーブなど、アクティブ方式での膨張収縮を必要とする用途向けの構成部品として最適です。
トーマスのロータリーベーンポンプは、小型ながら高流量、低脈動が必要な用途に最適です。また、幅広い業種と用途で採用されていることが、実績によって立証されています。一部の製品は、モーターの回転を逆転する事で吸気と排気を逆転する事が可能です。
主な医療向け用途
主な工業及び環境関連向け用途
その他の用途
トーマスのロータリーベーンポンプは、カスタマイズによって、きわめて複雑な仕様に対応することが可能です。さらに、要求仕様に合わせてベーンの数や素材、モーターをカスタマイズすることが可能です。また、モーターを逆回転させ、吸気と排気を入れ替えて使用することもできます。
ヘッド/ベーンの材質は動作環境や吸気媒体に合わせて各種プラスチックおよびカーボンが選択可能です。
プラスチック製ヘッド、ベーンのモデルは、耐湿性を備えており、多湿環境での使用に推奨されます。カーボン製のヘッド、ベーンのモデルは、プラスチック製ヘッド、ベーンのモデルに比べ高精度のため漏れが少なく、高性能で運転音も低減されます。
ロータリーベーンポンプのシリンダーヘッドは、ベーン(ポンプ羽根)を収めるスロットを備えたローターで構成されています。ロータリーベーンポンプはローターが回転すると、遠心力によって、ベーンがシリンダーの内壁に押し付けられながら、スライドし回転します。
この動きにより、2枚のベーンとシリンダーとの間に空隙が生じます。ローターの回転に伴って空隙が移動し、ガスの容積が圧縮されて、圧力が増加し真空が生じます。
このような容積型ポンプの構造を活かすことで、硬貨よりも小さいサイズでありながら数千時間にわたって、高性能を持続します。