陰圧閉鎖療法(NPWT)向けOEMポンプ

トーマスは、陰圧閉鎖療法に使用されるポンプの基準を確立し続けています。

容積型ポンプダイアフラムテクノロジーの効率性と動作特性を軽量ボディ素材と組み合わせることで、進化しつつある小型医療機器市場の課題に対処できます。

陰圧閉鎖療法とは


陰圧閉鎖療法(NPWT)とは、真空を利用して、治療期間を短縮し感染リスクを低下させながら創傷の治癒を促進する医療手法です。

創傷周辺の血液供給を増やすことで、治癒を促進します。滲出液の除去にも寄与します。NPWTは、大きさと形状がさまざまに異なる急性、術後、慢性の創傷に適用されます。たとえば、糖尿病性潰瘍及び褥瘡や、第2度及び第3度の熱傷などです。

NPWT図

NPWT機器の主要構成部品は、NPWTドレッシング自体と、創傷管理と創傷ケアの設定を制御する真空ポンプです。創傷ドレッシングは、真空ポンプに接続され、患部を覆うために使用されます。

特殊な封止を施したドレッシングを通して、真空を印加し維持します。創傷の種類と治療計画によって、連続、断続的に真空引きされます。

創傷の種類と治療法に合わせ、容量とドレッシングがさまざまに異なる、多様な陰圧閉鎖療法機器(NPWT)を用意しています。


トーマスのNPWT向けポンプ


トーマスの標準ラインナップには、陰圧閉鎖療法の用途に適した製品シリーズが複数含まれています。トーマスのポンプは市場の一般的なニーズを満たしますが、さらに重要な点として、お客様固有の要件に合わせた変更も可能です。 

当社のダイアフラムポンプはモジュール式なので、異なる偏心を利用したり適用モーター速度を制御したりすることで空気圧性能を変更できます。 ポンプの個々の動作点を制御することで、創傷に印加する真空レベルを制御できます。

あらゆる湿潤部品に対してさまざまなエラストマーとプラスチックを使うことで、ポンプの化学的適合性が向上します。エラストマーの一般的な素材は、EPDM又はバイトン(FKM)です。ポンプヘッドにはIXEFやライトンなど多様な素材を使用できます。

適切なモーターの選択は、ポンプの効率性と総寿命にとって重要な鍵となります。トーマスの製品シリーズのほとんどには、低コストDCモーター、標準DCモーター、高性能ブラシレスDCモーターが用意されています。選択したモーターの起動/停止動作によって、実現可能な総サイクル数が決まります。これは、NPWT機器の総寿命に直接影響します。


NPWTポンプの主な特徴と利点


トーマスのポンプは、特に次のようなポンプ特性に配慮して、NPWT機器のOEMの仕様に適合するよう設計されています。

  • 患者の移動しやすさを改善する小型軽量設計
  • 患者の快適性を高める静音性と低振動
  • 省エネセットアップでバッテリー寿命が向上
  • 急性期、慢性期、単回使用の各種用途に合わせて調整された幅広い製品ラインナップ

性能の観点では、当社のダイアフラムポンプが提供する一般的な真空レベルは、1014製品ファミリーの45%から、1420製品グループの78%までとなっています。対応する無負荷時流量は、1014シリーズの0.023cfm (670mL/分)から、1420シリーズの0.388cfm (11L/分)までとなります。

一般的な真空レベルは、1014製品ファミリーの45%から、1420製品グループの78%までとなっています。対応する無負荷時流量は、670mL/分(1014シリーズ)と、11L/分(1420シリーズ)です。


トーマス

トーマスは、陰圧閉鎖療法に使用されるポンプの基準を確立し続けています。

容積型ポンプダイアフラムテクノロジーの効率性と動作特性を軽量ボディ素材と組み合わせることで、進化しつつある小型医療機器市場の課題に対処できます。市場の要望に遅れることなく製品を投入する能力が、当社の成功の鍵となっています。